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立ち呑み日記・急須の難 [朝ごはん]

朝ごはんの片付けにお盆をガサツに持ち上げた拍子に、手前にあった急須の持ち手にうっかりぶつかりました。

ワタシ、以前は絶対的コーヒー派でしたが、出産と同時になぜか緑茶派になりました。

バタン、と、急須は取っ手から跳ね上がり、本体はおさえられたものの、フタがずれて床に落下。一瞬の出来事はスローモーションを見ているがごとくでした。

まーっすぐ下降し、床タイルに垂直に当たって、八方へかけらがパリーン(、パリーンパリーンパリーン・・と、エコーさえかかった、気がした)。

アーア、やっちゃった。

こういう時って、自分のガサツを棚に上げて世の中の有りようを嘆きますね。

なによ、急須ってなんだって取っ手がああ突き出てるんだか。世界で最初に急須を発明した人はもうちょっとマシなデザインができなかったのかしらねえ・・

でもこの急須、とてもうまくお茶が淹れられるので、この夏に実家の茶の間から失敬してきたものなんです。うまく、というのは、中にたっぷりした金ざるがすっぽり入っていて、注ぎ口も広く目詰まりとは無縁なところ。

先代および先々代の急須(ポット型急須)は、目詰まりにさんッざん悩まされましたからね。

先々代はその上フタをやはり床に落下させ、長いことお小皿で代用せざるを得ませんでした。朝からその貧相なことといったらなかったです。

先々代がいよいよ目詰まりしてにっちもさっちもいかなくなったので、実家の戸棚に長いことねむっていたのをもらい受けて来たのが先代です。

「ンなこと言ってないで買えばいいじゃないの」
と、いうお声がどの方面からも聞こえてきましたが。

ワタシとてそう思います。が、フランスでよく見かけるティーポットでは、日本茶の「感じ」が出ないんですね。

パリには茶葉専門店がそこかしこにあり、日本の茶道具だってちゃあんと置いてます。

でもそこで買うのはぜーッたい、イヤ。なぜというにお値段が思いのほか張り、同様の普及品を日本で買えば格段に安いのが日の目を見るより明らかだから。

先代の、実家の戸棚から掘り出したポット型急須が実家に来た日のことは明瞭に覚えています。

あれは1970年代の後半、学校から帰ったら、ちゃぶ台に、昨日までの平凡な赤茶色の急須ではなく、青空に雲がうっすらたなびいたような色合いのポット型急須が置いてあった。

「お急須っぽくないオシャレな色合いで衝動買いしちゃった」
と、オカーサン(ワタシのオカーサンです)。

急須にしては
「ナウいなあ」
と、セーラー服のワタシもまた思ったものです。

実家の茶の間にはボタンタッチでチャンネルが変わるカラーテレビ(シャープ謹製)があり、その上方には「霧ヶ峰」、これらとこのポット急須のデザインはいかにもお似合いと納得したものです。

が、割に早々と戸棚のこやしになったわけが、もらい受けて初めてわかりましたね。

すぐ目詰まりする。そのせいで最後の一滴まで注げず、二煎めがぬるすぎてまずいことこの上ない。そこで新たにもらい受けて来た普及品の急須、目詰まりしなくてホント重宝。

仕方ない、明朝からお小皿がまたしてもフタ代わりです(泣)。


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ネズミとりの粘るやつをまたしても部屋の隅に置かねばならいことになりました。にっくきネズミ、捕れたら捕れたでオソロシイし、これ10ユーロ(1400円)もする(怒)。

前菜は、野菜ポタージュ、残りささ身で作ったナゲット
主菜は、鯛のグリル、いんげん塩茹で、じゃがいも塩茹で

立ち呑み日記・搭乗口ラーメン [朝ごはん]

年末年始の一時帰国もとうとう終わりです。

出発時間の3時間前に羽田空港国際線出発ロビーに到着すると、カウンターの長蛇の列に並ぶのではなく機械の画面にタッチする搭乗券自動手続きであっけなく身軽となりました。

羽田空港国際線ロビーの中二階には「江戸小路」という江戸の町並みを模したテーマパーク風の名店街があるんですヨ。

この小路をのんびりひやかし食べ物屋のひとつにも入ってみたいところですが、税関でどれだけ時間がかかるか予測がつかず早々に出国手続きへと向かうこととなります。

できますればこの江戸の町並み、税関のアッチ側にあったらよかったのになあ・・と、思う次第でございます。

横目でうらやみながら税関を入り、ノートパソコンやワルガキのiPAD、フランス人のオトーサン(ワタシのオットです)のベルトなどを手際悪くトレーに乗せてX線にくぐらせ、何がどういけなかったのか12歳のムスメの筆箱が二度三度とX線を行き来した後、ようやくお役御免となりました。

時計を見れば、午前9時。搭乗まであとまだ一時間チョイあります。

ワルガキ二匹が幼児のころはキッズコーナーに直行して持て余す体力を大いに発散させたものですが、二匹とも年齢がフタケタに入った今では搭乗口前のベンチで文明の利器を取り出し、空港内無料WIFIの恩恵にあずかって足をデレンコ投げ出すまでになっています。

その間、日本人のオカーサン(ワタシです)は、
(どうしようかな)
と、しばし迷いました。

(名残のラーメン、食べちゃおうかな)

江戸の町並みのところには「せたが屋」というラーメンの名店があり、横目で確認した限りでも店の外にずららららーッと行列ができていましたが、この搭乗口のすぐ裏側にも、気軽なテイクアウトのラーメン店がありました。

札幌の「YOSHIMI」という名レストランの関連なのだそうな。

札幌といえば味噌ラーメンでしょうが東京圏出身のワタシにはいまひとつなじみがなく、一時帰国のシメとなればやはり醤油ラーメンでありましょう。

が、今はまだ朝の9時。ラーメンにふさわしい時間といえるでしょうか。だいいち、今朝は実家を出る前に老母手ずからのお雑煮を祝い、それだけならまだしも磯辺焼きも二つ、ペロッとやって来ているんです。

目下オナカイッパイのイッパイで、この上ラーメンなど(とォんでもない)と、わが胃袋が悲鳴をあげている。

手提げには、機内用におにぎりとゆで卵とプチトマトもどっさり入っています。

にもかかわらず日本発国際線の搭乗口で鼻クンクンしてラーメンを探しあて、名残の一杯をどうしようか悩むんですね。

(いっちゃいましょう)
と、決心がかたまりました。

「醤油ラーメンおねがいします」

紙容器に入ったあッつあつを受けとり、手近な席でとにもかくにも飴色のスープをひと口、またひと口、そしてコシのある麺をツルツル。

まったり、うまみの強い味です。パリッとした海苔が次第にしなしなとスープに浸って行くさまも風情がありました。

日本よ、またしばしのお別れ。

空の旅もつつがなくパリの我が家に着き、日常がまた始まります。


帰国当日にカメラが壊れました(涙)。オリンパスやらキャノンやらカシオやらの製品を日本以外の地で買い直すのはなかなかくやしいです。

前菜は、トマトとゆで卵のサラダ
主菜は、鶏ロースト、じゃがいもロースト、いんげん塩茹で、グリーンサラダ


立ち呑み日記・朝ピザ [朝ごはん]

ピザ大好きな9歳のムスコはここのところ毎ッ日毎日、朝からピザ丸一枚食べてます。

「朝ピザ」。

オカーサン(ワタシです)は毎朝起きるやオーブンに火を入れ、ムスコがぐずぐずノロノロ着替えている時間を見計らい冷凍ピザにおろしチーズをパラパラして温めます。

朝から? と、当初はとまどいましたが、炭水化物と乳製品の組み合わせですからいつものパンとチーズと同じこと。

これにキウイでも合わせれば、なかなかのバランスではないでしょうか。

考えてみればこれほど朝ごはんにぴったりなひと品もありますまい。アッツアツのほっかほかでお腹にたまるし、オイシイ。

オカーサン代表として本場イタリア人にも推奨したい所存であります。

ピザでなくピザトーストだと、ひょっとしたら日本在住のイタリア人も朝ごはんに
「ベニッシモ!」
と、おみとめではないでしょうか。

ムスコにいわせると、フランスのスーパーの食パンから作ったピザトーストでは土台が柔らか過ぎてピザに噛みつく「感じ」が出ないんだそうな。

「朝」が前頭につくとよけいおいしそうになる食べ物って、ありますよネ。

朝マック、なんてまさにそれ。

「朝マック」という言葉が出てきた当時を思い出していただきたいんですが、「ほォー」と思いませんでした? ファストフードの権化マクドナルドへ朝っぱらから堂々と入ってやましくないんだ・・

スタバと比べてみてくださいナ。「朝スタバ」では当たり前すぎて、これといった感慨はわいてきません(と思う)。

では朝ケンタは?・・と、思ったら、「朝マック」のようなキャンペーン公称ではなくとも人口に膾炙した通称で、モーニングセットがあるそうです。

朝ピザ、朝マック、それに朝ケンタにも通じるパワーがあるのが、朝カレーです。イチローの朝ごはんと評判になって以来、すっかりおなじみになりました。

「朝」はパワーだけではありません。

朝がゆ、といったら、ただの「おかゆ」にはない枯淡な味わいと和の神髄が前面に押し出されます。「おかゆ」は病人食なれど、「朝がゆ」となると温泉割烹旅館の風格。

温泉割烹旅館つながりでいえば、朝鍋、とは呼び称されてませんけど、朝の湯豆腐がそれにあたります。

どうです、晩ごはんに食べる湯豆腐にはない「品」が、朝の湯豆腐にはそなわってるではないですか。

朝刺身だって、ないようでいてちゃあんとありますぞ。ホラ、北海道のいかそうめんなんてまさにそれ。

パワーものに戻りますと、朝ステーキなんてどうでしょう。ウォールストリートをのして歩くビジネスマンの、パワーブレックファストの「感じ」。

兜町をのして歩くビジネスマンならば朝かけそば、高田馬場や神田の学生街なら、朝牛丼、あるいは永田町の政界あたりなら、朝たぬきそば・・

・・とこう考えるうちにわかって来ましたが、要は「朝」をつけるとどんな食べ物もそれなりに朝ごはんの風格が出てくる、ト、まあそういうことのようであります。


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ノートルダム寺院の前のクリスマスツリー、今年は予算がなく一般公募の末ロシアからのプレゼントだそう。ウクライナとの緊張などからの民間外交なんでしようかネ。

前菜は、トマトと千切りニンジンのサラダ、カレーサモサ
主菜は、鶏ロースト、パプリカ網焼き


立ち呑み日記・ビスコット [朝ごはん]

以前はしょっちゅう食べていたのに、最近めっきりご無沙汰している食べ物って、ないですか?

ワタシは、ビスコットがそれでした。

「ビスコット」biscotteをウィキペディアのフランス語版でひいてから日本語版へいくと「ラスク」と出てきますが、ちょっと違うんですヨ。

ラスク同様、四分の一ほどの大きさの食パンをカリカリに二度焼きしたものですが、日本のラスクのように表面に砂糖は塗ってありません。

カリカリのミニ食パン、テナ感じ。保存がきくので、買っておいて朝ごはんにさかんにぼりぼりやったもンです。

1980年代後半、語学留学生で二十代のワタシはビスコットが主食といってもいいくらいでした。保存がきくので、スーパーの徳用サイズを常備するんですが、バターをぬりジャムをぬりしてあっという間にカラになります。

二十歳ちょい過ぎの胃袋には、季節の食材をどうしてこうして・・なんていうちゃんとしたお食事より、さっと手が出てぱっとオナカがふくれる食べ物のほうが万事都合がいいんです。

朝ごはんだけでなく、おやつに、果ては晩ごはん代わりにカマンベールチーズといっしょに、カサカサカリカリ食べました。

(近い将来こういう食べものから卒業したいなあ・・)
とも、食べながらまた思った。

ことに、リュック背負ってユーレイルパスで出かけたローマの安宿の朝ごはんにまでカサカサのこれが出てきたのには閉口しました。

その後結婚することとなったフランス人のオットは、ビスコットを常食してませんでした。

なぜというに、朝ごはんはどんぶりのコーヒーにバターつきパンを心ゆくまでべしゃべしゃ、べしゃべしゃやりたいいから。ビスコットはスカスカなので、べしゃべしゃとこう2べしゃもやると溶けてしまって口へ運べません。

こうして独身時代の恋人とは自然と縁が切れ、新家庭に入り込むことはありませんでした。

ところが昨日、ワルガキ二匹が不意に、
「食べたい、食べたい、食べたい」
と、スーパーで急にさわぎだしたんですね。

先日の夏のバカンスで居候していた友人宅の台所で、手作りのアンズジャムをごっとりのっけて食べたのを思い出したんです。

(そういえば長いこと・・)
と、ワタシも青春時代のパートナーと、邂逅してもいいんじゃないかという気に、なった。

そこでかつて慣れ親しんだ朝食用クラッカー類の棚へカート押してイソイソ行ったんですが・・

以前は、ビスコットといったら大型箱が主流で、ビニール包装のみの徳用サイズなど種類も豊富に棚全体を占領していたのに、めっきり種類が少なくなっている。

味見サイズ(と当時のワタシは思った)の小箱が一種類のみ。

なんでまた、と、隣りの棚を一瞥(べつ)すれば、我が世の春とばかりずらららと種類も豊富にそろいぶみする、シリアルの数々。

いつの間にか、フランス人の朝食は牛乳をかけるこれに様変わりしたんですね。

ウィキペディアのフランス語版によると、1970年に300銘柄あったビスコットが、2014年では6銘柄あまりまで減っているそうです。

写真はしばしお待ちくだされ。

前菜は、アボカド、レモン
主菜は、モリーユ茸を芯に入れた仔牛ロースト、ジャガイモロースト、いんげん塩茹で

立ち呑み日記・ベランダ養蜂 [朝ごはん]

「そのハチミツやだー」
と、朝ごはんでワルガキ二匹のトーストに今まさに特大ビンからとろりとやろうとした矢先、拒まれました。

「前食べてたやつのほうがいいー」と二匹。

二匹がイヤという大ビンのハチミツは、アメリカ駐在生活が長かった友人からおすそわけにいただいたものです。

友人の長男クンは住んでいたカリフォルニアで年がら年じゅうひどい花粉症に悩まされ、主治医のアドバイスにより地元産のハチミツを毎日食べるようにしたのだそうな。

地元の花から集めた蜜を体内に取り込むことで同毒作用になろう、というアイデア。そこで友人はアメリカ仕様の特大ビンを何本もまとめ買いし、朝な夕なに少しずつ舐めさせました。

その甲斐あって長男クンの花粉症は軽減し、同時にフランス本社へ戻る辞令がおりた。特大ビンのストックは引っ越しの荷物とともにパリの新居まで持ってきました。

が、大西洋を渡ったら長男クンの花粉症は嘘のように雲散霧消し、ハチミツも同毒作用の役割がなくなったこともあって特大ビンのおすそわけにあずかった、ト、そういういきさつです。

白く固く結晶したハチミツで、くせがまるでなく、とおっても優しい味です。

「『優しい味』じゃないの、味がないの」
と、口さがない二匹。

しかしまあ二匹にも一理あり、いかにもアメリカ的な、万人向けの味であることは確か。日本ならむしろ、このくらいまでクセがないほうが好まれるのではないでしょうか。

ハチミツは人の手が入らずミツバチが近隣の花から採集してきた自然食品だからではありましょうが、よくこれだけ土地の特徴が顕(あらわ)れるものですネ。

アメリカのそれは大規模農業のエッセンスが集約されている感じ。

フランスは各地各様の農業だからか、ハチミツの味は千差万別です。さらっとしているのもあれば濃厚なのもあり、芳香淡いものもあれば、鼻が曲がりそうなのも、ある。

その鼻が曲がりそうなのを
「絶佳!」と愛でる人もまた、ある。

ホラ、ハチミツロウソクのニオイ、あれなど好みが大きく分かれるところですよネ。あんな感じにニオイがきついハチミツです。

ワタシなどパリに住み始めた当初、親しくなったフランス人の友人がタッパーで分けてくれたハチミツのニオイが日本では嗅いだことのない強さで、食品とはとうてい思えませんでした。

このハチミツは彼女の親戚のオジサンが趣味の養蜂でとったというもの。

「市販のとは風味がぜんぜん違うのよォ」
と、タッパーをワタシに手渡しついでにフタをあけてしきりにクンクンしていたものです。

パリのアパートのベランダで養蜂を趣味にしている人もあんがいいるようです。

わが家の窓辺でもできるというならやってみたくないこともない気もするんですが、現実にはどうでしょうか。

だって、どんどん、どんどんハチミツが生産されちゃうんですゾ。うちで消費できる量を上回り、隣近所に配ってもなお余ってどんどん、どんどん。

そう考えるとやっぱり買う方がいいような気がするんですよねえ・・。アメリカ産の特大ビンも、減る兆しがいっこうにないですからね。


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ムフタール通りという商店街の日曜夕暮れどきです。「『ハリー・ポッター』に出てくるダイヤゴン横丁に似てる気がする」と、9歳のムスコ。

前菜は、アボカド、レモン
主菜は、スパゲッティー・ミートソース、いんげん塩茹で、グリーンサラダ

立ち呑み日記・三角サンド [朝ごはん]

「三角に切って」
と、朝ごはんのトーストが焼き上がったところで、ワルガキ二匹。

春の学期休みに二泊三日のイギリス小旅行をしたんですが、二つの宿とも朝食がたっぷりしたイングリッシュブレックファストだったんですね。

シリアルとジュースはセルフサービスにしても、卵料理やらベーコンやらマッシュルームソテーやらトマト風味煮豆やらが、皿盛りでどしんと出てきました。

その合いの手となる薄焼きトーストがトーストラックにずらり並んで出て来るんですが、これが宿泊した二つの宿とも、三角形に切ってあったんですヨ。

薄焼きトーストは日本のそれよりひと回り小さいです。

手のひらにおさまる小ささをさらに三角形に切るとは、ハハーン、さては倹約精神のあらわれだナ、パンの枚数が多いように見せかけて、その実半分の分量ですむ・・

・・と、はなはだ下賤なこと考えてたんですが、断じてそういうわけではないようなんです。イギリスの紳士淑女のみなみなさま、たいへん、たいへん、失礼いたしました。

イギリスでトーストといったら半分に切って供するのがお決まりだそう。

なぜという説明は、小旅行から帰って改めて手に取った林望の名著『イギリスはおいしい』(平凡社)に明快に記されていました。

すなわち、イギリスでトーストといったらバターほかマーマレードなと塗るというよりゴロリとのせて齧(かじ)りつくもので、その食パンが正方形のままとなると、最初の角はいいもののその後かぶりつくのになかなか難儀する。

薄焼きトーストには「台」としての役割があり、卵料理やベーコンや煮豆なども上にのせて口に運んだり、します。

また、そのほうが格段に美味しい。

そうなると、正方形よりはあらかじめ半分に包丁が入っていたほうが、ものをのせて口へ運びやすい。ことに三角形だとコンビニ三角サンドの要領で、最初の角を基点にどんどんかぶりつきやすくなる。

イギリスでは焼いたなりのトースト単体のみで賞味するというものでは断じてないそうです。

ちなみに、ここが日本のトーストと異なる点で、日本では「台」ではなく「主食」、そこから厚焼きが発達します。

なるほどねえ・・と、感心しつつリンボウ先生の名調子を改めて堪能しましたが、だったらですよ、角がそんなに重宝というなら日本にもコンビニの三角サンド以外にもっと三角の食べ物があってもよさそうなのに・・

・・と思ったら、これがやっぱりちゃんとあるんですネ。

三角蒸しパン。ヤマザキパンを始め、どの菓子パン会社からも三角で出てるんです。しかも黒ゴマ風味だの白みそ風味だの桜風味だの、おと゜ろくほど種類が多い。

各社はなぜ三角にこだわっているのか。

チーズ蒸しパン、というのがバブル期に爆発的流行を見ましたが、これなど小判型だったっていうのに。バブルはじけ、小判とは決別したというのか。

三角蒸しパンの角のところに、がぷっといってみたい所存であります。


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シャンゼリゼ劇場にてオペラ「セビリアの理髪師」開演を待ちながらパチリ。

前菜は、カレーサモサ、マッシュルームとベルギーチコリのサラダ
主菜は、仔羊腿肉ソテー、じゃがいもソテー、ニンジンの甘辛煮

立ち呑み日記・朝ハム [朝ごはん]

オ、ハムがあるナ、と、朝食ビュッフェを眺めてほくそ笑みました。

学期休みで「フュチュロスコープ」という映像のテーマパークに泊りがけで来ているところです。「フチュロスコープ」はパリからTGV新幹線で2時間、周囲にホテル群があり、そう高くない一泊二日プランを打ち出しているんです。

ワタシら親子はこれで二度目。「フチュロスコープ」入場者の9割がフランス在住者で、その6割がリピーターだそうです。

映像はimaxの大画面や3D、加えてイスがガクガク動く4D映画で、毎年新しいアトラクションや映像が入れ替わっています。

今回も、前回「乞うご期待」と垂れ幕が出て建設中だった新アトラクションに大いに胸ふくらませてやって来ました。

それと、ホテル。

オンラインでチケットプランを購入するんですが、前回は画面のしょっぱなに出てきた一つ星ホテルに
「あらマァ安いじゃないの」
とホイホイとびついたんですね。

すると、別に悪くはなかったんですが、ただなんといいますか、ホテルというより「合宿所」の雰囲気濃厚だった。

おりしも修学旅行らしき中学生の団体さんとも居合わせました。いかにも楽しそうでしたヨ。が、たまの家族旅行に合宿所はどうでしょうか。

しかも朝食会場が隣接する体育館のごときピザハウスで、近隣の一つ星ないしは二つ星のホテル数軒の宿泊客が一堂に介してここで食べることになっていて、混雑もいいところ。

パンも飲み物も一つとるのに大行列で、朝食というより「配給」を受けている感じ。

「次回はもうちょっといいとこ泊まってみましょうヨ」
と、ついリピーターになるというのも、あるんじゃないでしょうか。

そこで今回はオンラインの画面をじーっくり比較検討して、3つ星ホテルをおごりました。3つ星ホテルになると朝食ビュッフェにハム・チーズが出てくる場合が多いです。

フランスの朝ごはんはほらコーヒーとパンのみで、英国などのようにオムレツやソーセージなどをたっぷりしたためる習慣はありません。

だからこそ、ホテルの朝食に薄切りハム・チーズがあるとなるとワタシなどつい胸ウキウキ。

朝食会場のリピーター(おそらく)のみなみなさまも朝のハムにさぞかしご堪能・・と、見回してみると、意外にもお皿に盛り上げている人は少ないんですヨ。

みなみなさまがお皿に盛り上げご満悦なのは、クロワッサンやパン・オ・ショコラのたぐい。

こういうヴィエノワズリーは高カロリーとつとに知られてますから、たまの行楽ということで我が身を許しているわけですね。

フランス人にとって朝のハムは
「あるというなら目にも豪華だけど」
ぐらいの存在なの、かも、しれません。

ハムならコーヒーでなくワイン、と、考えるんでしょうか(分からないでもないナ)。でも朝からワインというのもねえ・・

朝のハムはやはりバターたーっぷりぬったパンにのせてオープンサンドでかぶりつきます。

本日も終日テーマパークを歩くことだし、というのを口実にどんどんかぶりついていたらオナカイーッバイのイーッバイになりました。


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学期休み中にはディズニーランド・パリにも行きました。スペースマウンテンにワタシもつい乗ったら360度回転で胃がひっくり返りました。

前菜は、トマトとグリンピースのマヨヨーグルト和えサラダ
主菜は、鶏ロースト、じゃがいもロースト、モロッコいんげん塩茹で、グリーンサラダ

立ち呑み日記・朝、パン屋へ [朝ごはん]

ピピピピーッ、と、目ざまし時計にせっつかれ、暗がりの手さぐりで、なんとか人間として恥ずかしくないかっこうに着替える、朝6時45分。

独身時代の出勤前なら、ゆーっくりシャワー浴びて、ゆーっくり髪の毛乾かして、ゆーっくり新聞読みながら、ゆーっくりコーヒーのんだものですが。

朝は自分の事だけに費やす時間としか思ってませんでしたが、今思えばあの日々は人生のあだ花だった。

今や羽織るもの羽織ってリビングに火をいれたら、ワルガキ二匹をたたき起こす大役が待ちうけている。

ことに8歳のムスコは靴下かたっぽ履いたなりでぬぼーと座り込んでいたり平気でするので、怒声罵声叱咤激励にエネルギーの限りを尽くします。

が、本日はそれだけにあらず、朝ごはんに食べるパンがまるっきりなかった。昨日の晩ごはんの後も、二匹がデザート代わりにパクパク食べたんです。

パンがないならお菓子を、と、王妃になりかわって言い放ちたいところですが、また、ワタシなど朝ゆーっくりのあだ花時代は王妃の言葉通りチョコクッキーひと箱全部などという朝ごはんを平気で食べたものですが、オカーサンが率先して小中学生にそういうことをさせるというのもどうでしょうか。

仕方ない、顔を洗うやオーバーのポケットにお財布つっこみ、パンを買いに出ることにします。

フランスのパン屋は日本の豆腐屋に同じく朝が早く、6時半にはバゲットやクロワッサンが焼き上がっています。

初冬のことで外は丑三つ時を思わせるほどに、真っ暗。

ゴミ収集車もまだ来ておらず、舗道に等間隔で山盛りのゴミ箱が並んでいるのをすりぬけるようにして進みます。

薬屋に昼夜なく点いている電光掲示板を見れば、6時57分。東京ならどの駅も通勤客でごった返している時間です。

パリも、郊外電車が乗り入れる大きな駅は少―しずつ客足がのびはじめるころ。今このあたりを歩いているのは、近隣の会社や事務所の始業前に清掃を請け負っている方々でしょうか。

信号で足を止めていると、目の前を光のかたまりのようにバスが行き過ぎました。

「たばこ一本くれない?」
と、そこへ近づいてきた人品いやしからぬ革ジャンパーのオジサン。

禁煙かまびすしい今日、少なくなったかもしれませんが、通りがかりにタバコ一本ねだるひとって、パリにはいるんですヨ。

喫煙者どうしの仁義なんでしょうか、ケチなこと言わずめぐんでやり、火までつけてあげていることが多いみたいです。あいにくワタシは吸わないので、その旨申し上げ、道を急ぎます。

パン屋に着くと、外の暗闇が嘘のようにみなさん気ぜわしく立ち働いている。

この店には、さながら歌舞伎の隈取りのごとく目のまわりを重点的にメイクした看板マダムがおられるんですが、今朝もまた一部のスキもなくライトブルーやゴールドを塗りこめたお顔でにこやかに応対してくださいました。

オーブンから出たてのクロワッサンが金網でチリチリ音を立てているのを見たら矢も盾もたまらずバゲット二本といっしょに家族の人数分買い、役得とばかりほかほかしたところを歩きながらぺろっと食べちゃいました。


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いつも行くスーパーでパチリ。

前菜は、ベルギーチコリと薄切り大根とリンゴのサラダ
主菜は、鹿肉ソテー、肉じゃが、いんげん塩茹で、グリーンサラダ


立ち呑み日記・ヨーグルト [朝ごはん]

朝ごはんにヨーグルトを食べながら、つらつら考えた。

エート今食べているのは、ダノンの「アクティヴィア」プレーンタイプです。ホラ緑色のパッケージで、日本でもよく見かける「ビオBIO」っていう名称のあれ。

これフランスでも以前は「ビオ」だったんですヨ。

ところが、ビオBIOとは「オーガニック」を指し、20年ほど前に、本当にオーガニックで生産されたもののみこの言葉を表示できる、という法律が出来た。

するとダノンのこのヨーグルトはオーガニックというわけではないので改名を余儀なくされた、といういきさつがあります。

さて、「アクティヴィア」をさらいながら何をつらつしたかといいますと・・

ヨグール、って、そういえばあったナ。

遊園地や動物園などの売店近くに置かれたベンチの背もたれに、「雪印ヨグール」の、「グ」と「ル」がくるっとまるまったロゴがよく書かれていたものでした・・

・・という光景を思い出したら、
♪おひなまつりにヨグール・・
というCMソングが記憶の闇をぬって不意に脳内へ流れました。

ヨグール、好きだったナァ・・

ヨグールは果肉入りの甘酸っぱいヨーグルト。それまで食べ慣れた、ビン入りで寒天風に固まったそれでなく、どろっとしていかにも「本場」の雰囲気が、ありました。イチゴやパインのやや大きめの破片にあたると、とおってもトクした気分になったもンです。

このころ、朝ごはんにヨグールを食べるなど思いもよりませんでした。なにしろ先のCMでは、子どもたちが豪華七段飾りを前に着物の晴れ着でおいしそうに食べるんです。

ヨグールは、ちょっとぜいたくなおやつでした。

CMでは80年代の浅香唯も可愛いかったですが、ワタシら世代にはなんといっても、岡崎有紀。広告を検索して知ったんですが、ヨグールは「フランス発」のヨーグルトだったらしいです。今ではなんという商品になったのか。あるいはもはや存在しないのか。

フランス発といえば、ヨープレイトもまた、ありましたよね。

パリに住み始めたころスーパーの冷蔵棚に例の六弁の花のトレードマークがずららっと並んでいるのを見て、ヘエエと感心したものでした。

(日本のスーパーとおんなじだ)・・・

しかしヨープレイ社は21世紀に入ってフランス国内の工場を閉鎖したり母体が代わったりといろいろありました。とはいえヨーグルトでは世界第二位を誇るそうです。

ヨープレイトはワタシら世代が慣れ親しんだ後日本から姿を消しましたが、今は明治乳業とヨープレイ社が提携して、新製品が続々登場しているそう。

そのワタシらの時代、ちょうど「カモメのみなさん」のナンセンスクイズが流行っていたころに、同様のクイズが出回りました。

「カモメのみなさん」はホラ、
「電線にカモメが百羽とまっていて、そのうち1羽はカモメのジョナサンですが、残りの99羽は?」
というあれです(こたえ:カモメのみなさん)。

しつもん:蟻のお母さんに花が咲きました。何の花?
こたえ:ヨープレート。♪ありのママ~に咲~く花~・・

やっだうっそ~、なにそれぇ~・・
ト、これだけで、身をよじって笑えたもンでした。


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うちはオトーサン(ワタシのオットです)がユダヤ系なので金曜夜はろうそくをともして安息日が始まるお祈りをするんですが、こういうことはやっちゃイカンですホント。

前菜は、野菜ポタージュ
主菜は、フォーフィレ(牛肉)ステーキ、じゃがいもソテー、いんげん塩茹で、クレソンサラダ


立ち呑み日記・パンを買いに [朝ごはん]

昨夜はおいしいチーズのおすそ分けがあり、あるだけのパンをぱくぱく全部食べてしまいました。と、いうことは朝食用のパンが、ない。

「パンがなければお菓子を食べればいいじゃないの」
と、マリー・アントワネット妃は言いましたが、また、それが実行されればワルガキ二匹は快哉を叫ぶでしょうが、子どもの分際で朝からそういう食生活はいかがなものか。

「朝ごはん代わりにマクビティひと箱空けちゃった」
なんてこと、おとしごろ期にはまあありましたけど、あくまで甘いもの食べ盛りのおとしごろ期だからです。

さて、パンが無いとなればご飯ですが、あいにくそれもなかった。そこで仕方ない、目覚ましにたたき起こされもっさりとあくびひとつして、パンを買いに出ることにします。

朝、7時。こちらはいよいよ秋も深まり、朝7時では深夜同然の真っ暗です。

あかるいあさだあいうえお、という詩が日本からいただく小学一年生『こくご』(上)の冒頭にあるんですが、パリの日本語学校では
「この文へんです」
と、質問の手が上がるそうです。

「朝って真夏以外は真っ暗なものなのに」

その暗いなかを、タッタカ歩く人影がちらり、ほらり。7時といったら早い人はもう通勤の時間です。大きい駅では既にけっこうな混雑のはず。

炯々(けいけい)と明かりのついたバスが目の前のバス停に停まり、ちらり、ほらりと人を下ろしました。その方々もそれぞれの方向へタッタカタッタカ。

いつも行く肉屋のシャッターが半分開いていて、とさっ、とさっ、と、肉を並べる音とともに采配をふるっているご主人の声がする。

のぞきこんで「オハヨー!」とやろうかと思いましたが、まあやめときました。開店前のせわしい時間ですからね。

いつも行くパン屋は6時半開店で、7時といったらとっくに通常業務中です。

パン屋の前には物乞いの若者が終日座っているんですが、さすがにこの時間ではまだ「出勤」してませんでした。

この若者は訴える目で通行人を見上げ、いくばくかの小銭を請求します。

かわいそうになあ・・と、時におめぐみがあるその合い間に懐中からスマホをとりだして指先ではじき、耳に当てているのをワタシはバッチリ目撃しています。

物乞いはこの界隈にはほかにも老若男女とりまぜ何人かいるんですが、一同は仲間で、プロ中のプロなんです。

ことに車椅子のオジサンとは顔見知りで目が合えば「ボンジュール」と挨拶するまでの仲ですが、交流はそこまで。

身ぐるみ持ってかれちゃうのもコワイですからね。

さて、パン屋は夕方には外までえんえん続く行列になりますが、朝のこの時間ではさすがにひとり、ふたり。

いつ見ても目の周りを宝塚のごとくくっきりこってりお化粧しているマダムが、今朝一番から完璧なメークでバゲットを二本、受け渡してくださいました。

窯から出たばかりのバゲットは、あっつあつです。

熱いコーヒーとバターとでのーんびり食べられたら
(さぞかしいいだろうなあ・・)
と、うらやみつつ家路を急ぎます。

「さあ起きる起きるッ」
と、ただ今より二匹を全身全霊で叩き起こす大役が待ちうけています。やれやれ。


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小春日和が続いています。

前菜は、トマトサラダ、フムス(ひよこ豆の中東風ペースト)、スティックニンジン、きゅうり輪切り
主菜は、牛挽き肉ステーキ、缶詰グリンピースとニンジン赤ワイン煮、いんげん塩茹で

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