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立ち呑み日記・戦いなかば [追究]

フランス大統領選の、第1回選挙が終わりました。

中道派エマニュエル・マクロン、次いで極右マリーヌ・ルペンが上位2人に残り、5月7日に決選投票となります。

競り合うどちらに軍配が上がるか、
「さあどうなるッ」
と、あたかも接戦のごとく日本では報道されている感じを受けましたが、じっさいには勝負はもうついています。

2002年、保守シラク元大統領と極右ジャン・マリー・ルペン(マリーヌの父親)が決戦に残った際には、シラクはテレビの候補二者対談を拒否しました。

差別主義者と対等の場に立つ気はない、そんなことしようものなら別の形で彼らの主張をみとめたこととなってしまう。

今回、マクロンは二者対談は行うと発表しています。今日ではそれだけ極右が看過できない存在になってしまったわけです。

「どうよ、元気?」
と、なじみの肉屋へ行ったら、およそ元気のない声で店長のロベールに挨拶されました。

ロベールは、引退した先の店主から居抜きで現在の経営者の下へ移籍し、一精肉職人から店長へと昇格。部下1人の小所帯なれど管理職には管理職のものの見方というものがあるものです。

意気消沈の理由が手に取るように分かりましたね。頼みの保守候補フィヨンがルペンに負け、大統領への道は断たれてしまった。

「決戦ではマクロン氏に投票します」
と、フィヨンは当選予測の第一報が出た時点で早々と敗退をみとめ、今後の身の振り方を発表しました。

「あいつらはね、右も左も真ん中もなくみんなつるんでるのさ」
と、ロベールのこぼすまいことか。
「同じエリート校出身の、陰じゃみんなおともだち、っていう茶番だよ」

確かにまあ、学校や議会で言葉を交わしている知り合いってのは確かでしょうけど・・

「だいたいね、つい前日まで政策を断固否定していたその口で『マクロンに投票します』なんてしゃあしゃあとぬかせるものかね」

でも万が一フランスが極右に牛耳られた日にはワタシなぞ外国人は住めなくなっちゃうじゃないの・・

タマゴを割らねばオムレツは出来ぬ、
というフランスのことわざを持ち出して左派メランション候補打ち出す新機軸に期待をかけていた友人は、今気持ちをどう整理しているんだか。

フランス南西部でトップの人気を誇ったメランションは、フィヨンの下の4位。

うちの14歳のムスメもまた選挙権もないのにメランションの政策に大いに入れあげ、政治デモにまで参加したクチです(前回の立ち呑み日記をご高覧ください)。

ムスメはテレビの開票速報を祈りをもって見つめ、その残念な結果に落涙し晩ごはんもそこそこにフテ寝したところ夜半に具合が悪くなって七転八倒、学校休んで寝込みました。

外国人のワタシとしては、マクロンでまあ妥当じゃないかと思いますヨ。

肉屋では、晩ごはん用にソーセージとシュークルート(酢漬けキャベツ)を買いました。

シュークルートは安価な量り売りで、いつもと同じく2人前ほど買ったつもりでしたが、家に帰って開けてみるとずっしりもずーっしり10人前ほどもあり、ロベールの心の重さがこうさせたのかと、持て余しながらもしんみりしちゃいました。


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もう何週間も前の近所の桜。ぼんやりしている間に今になってしまいました。ここのところ更新せずほんとうにごめんなさい。

前菜は、トマトとツナのサラダ
主菜は、七面鳥ささ身ムニエル、ベシャメルソースとスパゲッティ、いんげん塩茹で


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