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立ち呑み日記・新しい冷蔵庫 [困った!]

冷蔵庫がついにダメになりました。

と、いいますか、
冷蔵庫がダメになってることに、ついに気づいた。

ないしはむしろ、
冷蔵庫がダメになってると実は気づいていたことに、ついに正面切って立ち向かった。

冷えないなあ、とはずっと思ってたんですよ、それももう何年も前から。

「冷蔵庫にシャンパンがキリッと冷えてるよ、シェリー」
なんてセリフがテレビのホームドラマであったりすると、画面の向こうの夫婦をうらやんだりしていたんです。

うちだってシャンパンは時に冷蔵庫に入るものの、「キリッ」まではここ何年も到達し得なかった。

(最近の冷蔵庫は温度制御がきいてるしこんなものよね)
と、われとわが身をナットクさせてここまで来ました。

先代の冷蔵庫は1970年代の代物で、これが冷えすぎて氷ができちゃうくらい。

それもまあちょっとあれかと、20世紀末に台所をやり直した機会にビルトイン形式のものに買い替えたのが、これです。

腰の高さの上方が冷蔵庫で、下が冷凍庫。

それまでちゃんとした冷凍庫がなかったのでそりゃァ嬉しかったです。冷凍食品屋さんからあれもこれも買い込んで収納してみました。

ただ、うちは市街地にあるもんですから、たとえ夜半でもスーパーやテイクアウトへ買いに走るなり気軽な食べ物屋に行くなりすれば冷凍食品の出番はこれといってない、ということに改めて気づかされることになります。

それでも、ちびすけたちにのませた母乳や離乳食の冷凍には重宝しましたヨ。

冷蔵庫はうちの狭い台所の戸棚代わりでもありお味噌や梅干しまでも、温度高めとなる最上部の、チーズボードの隣りに並びました。

それがこの間、久々に田楽でもしようかとタッパーで保存していた「天然麹味噌」をとり出したら、目を覆うばかりになっていた。

カビか麹かはたまた菌(きのこ)か、薄気味悪い白いプツプツがみーっしり、タッパーから這い出る勢いで繁茂している。

隣りにあったチーズボードの発酵菌と味噌の天然麹がどうも呼応しちゃったみたいなんですね。ここへきてついに冷蔵庫の寿命と向き合うべきと心が決まりました。

味噌が腐る冷蔵庫って、どうよ。

そのわが決心を冷蔵庫自身が察知したか、冷凍庫が急に役割を放棄した。

ホントにわが心を読んだようなタイミングでした。年末の一時帰国前に予備食にと買いおいた冷凍食品をとりだそうとしたら、ありゃりゃ、溶け切った霜とともにどっふりの水浸し。

つい前日まで冷凍庫のほうは何ともなかったのに。

電化製品って、重宝して使っている間は蜜月といってもいいほどの仲なのに、ひとたび買い替えの決心がつくと実にそっけなく心離れしちゃうものですナ。

未練も何もなく量販店に行き、店員さんにかくかくしかじかのビルトインと伝え、これまでと同等の冷凍冷蔵庫購入とあいなりました。

配達までの日々を窓辺の天然冷蔵庫でしのぎ、ついに新品がビルトイン。

同じ電化製品でもパソコンやスマホなら新品へのワクワク感もありましょうが冷蔵庫ではそうもならず、野菜は野菜室に乳製品はこの段にと以前通りにさっさと戻りました。


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晴れてますけど、氷点下の朝です。

前菜は、野菜ポタージュ
主菜は、鶏ローストの残り肉と残りじゃがいものスペイン風オムレツ、いんげん塩茹で




立ち呑み日記・絶滅した食べ方 [困った!]

東海林さだお様の御著書『レバ刺しの丸かじり』新潮文庫のみかんが登場する章を読んでいて、(エエエエエー!)と、そりゃもう天と地がひっくり返るほど驚きました。

みなさん、みかんってどうやって食べます?

大作家は、カワをむいて三つぐらいに割り、
「ブロックごとポイと口にほうりこむ」

ワタシも在住四半世紀を越えたパリで、フランス語でいうところのクレマンチーヌやマンダリンという南仏やスペインやコルシカ島あたりの名産みかんをそうやって食べているので、ここまでは普通に読みました。

なぜ、クレマンチーヌやマンダリンをブロックごとお口にポイかといいますと、みかん自体が小粒なところふさとふさが堅固に密着してい(るような気がし)ていちいちふさひとつずつに分けるのがメンドくさいから。ふくろごとのみこんじゃいます。

天地がひっくり返ったのは、次でした。

「昔はどうだったか」
という問題提起があり、ひとふさずつ口に入れ中身をチュッと吸った後にフクロを口からひしぎ出しむいたカワの中に収める例の食べ方を、今は完全に絶滅したものとして紹介なさっているんですね。

「あれも食べたいこれも食べたい」の1989年にもみかんをテーマにした「危険な話」という章があり、このときはチュッと吸ってふくろを口から出す食べ方が当たり前だった。

それがほんの20なん年の間に、日本人のみかんの食べ方がガラッと変わってしまった。

ワタシ、ふくろを口から出す食べ方が日本で絶滅していたとはつゆとも知りませんでした。愕然とはこのこと。わが身のウラシマここに極まれり。

みかんのふくろ 口から出す
とこう慌てて検索すると、アンケート記事を見つけました。

その回答者のほぼ全員が、
「出すわけない、ふさごと食べる」

「出す」に関しては、
「義母がそういう食べ方をして汚らしい」
「夫がそういうことするのが上品と思い込んでいるのが心底イヤ」
「出す人本当にきったない、やめてほしい」
と、そりゃもうさんざん。

みなさん、いつごろからふさを口から出すの、やめたんですか?

考えてみればワタシなどもうなん十年になるんだか、冬に一時帰国した折にみかんに手を出すこと、なかったです。

なぜというに、大人になって久しい今日お三時は食べないし、食後にしてもオサケをクイクイやってるとデザートまで到達しない。

クレマンチーヌやマンダリンの酸味のきいた味に慣れてしまった身には甘さの際立った日本のみかんがチト甘すぎてやや敬遠、というのも正直なところないとは言えないです。

昔は、大好きだったなァ・・

冬になると玄関の外に箱で買ったみかんがあり、六つも七つもいっぺんに食べました。外気で冷えたみかんの美味しいこと、チュッチュッと吸って歯でしごき出してはカワにもどした食べ殻の小山がコタツの上にたちまちに出来たもンです。

大学受験の時、お昼休みに隣りの席の子がお弁当の包みを開けたらみかんが六つゴロンところがり出てきた光景も、今こつ然と思い出しました。

ふくろまで食べるとなればお腹もふくれましょうから、今、みかんを六つも七つもいっぺんに食べる人っていないのではないでしょうか。


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クリスマス前はにぎにぎしく感じたイルミネーションも1月半ばを過ぎるとどこか寒々しい(気がする)。寒いのはまだまだこれからです。

前菜は、クレソンのスープ
主菜は、鱈(たら)そぎ身フライ、刻みパセリをふってオリーブ油をふったじゃがいも塩茹で、いんげん塩茹で

立ち呑み日記・太平燕 [真夜中]

太平燕(タイピーエン)って、熊本では知らない人のいないご当地グルメの春雨汁麺なんですってネ。

ただ今、年末の一時帰国からパリに戻るJALの機内。

到着間際の二度目のお食事にこれまでもモスバーガーや吉野屋の牛丼が出てヘーエと思ったことがありましたが、今回は太平燕(タイピーエン)でした。

本場熊本の老舗・紅蘭亭のものだそうで、プレートにはくまもんのイラストが躍(おど)っています。

大平燕(タイピーエン)は明治時代に華僑がもたらした一品料理で、起源の中国ではワンタンの浮き身入りスープ風だったのを日本人の嗜好に合わせ春雨汁麺に改良したのだそうな。

機内食のこれは透明スープも春雨もやさしい味つけで、別添えのツナと味付きうずら卵とレタスを加えまぜまぜします。

ただ、長時間のフライト中で茫洋(ぼうよう)とした頭では食べ方の栞(しおり)通りちゃんとなぞるのはなかなかむずかしい。

ワタシなど味付けうずら卵とツナとレタスを前菜のサラダと思い込んでぱくっといっちゃいました。

あと少しで到着だな、と、ほっとしながらズルズルズルやっていると、慌ただしかった実家滞在をいやがおうでも振り返っちゃいます。

今回、あろうことか子どもらはついて来ませんでした。必然的にフランス人のオトーサン(ワタシのオットです)も
居残りとなり、ワタシ一人の気まま旅。

パリの年末はクリスマス市のスケートリンクやらパジャママーティーやらが待ち受けていて、子どもらはおともだちとのつきあいのほうが格段に楽しい、というわけです。

マ、ちびすけも成長しますからネ。

日本の実家では窓ふきやら網戸洗いやら、老父母にはこたえる年の瀬の家事がたっぷり待ち受けてました。

滞在中、「SMAP×SMAP」最終回など気になるテレビ番組もありましたが、時差ボケ抱え撃沈ばかりのワタシは観ること叶わず(紅白またしかりでした)。

でも日々快晴で、富士山がくっきり見えましたヨ。老父母と出かけた熱海の温泉の帰りに十国峠まで足を延ばすと、くっきりもくっきり。

写真におさめようとスマホかざそうとしたら、同じようにパチパチやっている観光客の大半が外国人なのに気づきました。芦ノ湖のほとりでキャーキャーやっている若者たちから聞えてくるのも中国語や韓国語。

パリではワタシのほうが外国人なのでなんだか不思議な気分です。

機内の大平燕(タイピーエン)には焼きおにぎりもついていて、春雨を食べ終わったらスープに落として食べる趣向です。

これがまたよろしかったんですヨ。表面がパサッと乾いたなりの三角むすびが、どういう工夫か汁の中でさっとほどける。

米粒がうまあい具合にスープを吸い、実に塩梅のいい雑炊風になりました。

驚くかな最後のひとさじをすくうと、容器の汁がきれいさっぱりなくなるまでになる。機内食用によく研究開発されているもンですネ。

7プレートが片付けられ、映画を観るのにも飽きて80年代歌謡曲やら「ジェットストリーム」やらから気忙しく選曲していると、機体がグーっと傾いて丸窓からパリ近郊の森や高速道路が見えてきました。


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芦ノ湖のほとりで富士山を眺めてからパチリ。食べ物屋の料理サンプルってはげしくはげッしく心をソソリます。フランスに存在しませんしね。

前菜は、さいの目かまぼことトマトのサラダ
主菜は、カレー粉を少々ふった七面鳥腿肉ロースト、じゃがいもクリーム和え、いんげん塩茹で、グリーンサラダ


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