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立ち呑み日記・目玉焼き [ランチ]

「オカーサン、パンちょうだい、パン」
と、早お昼の食卓で身を乗り出さんばかりの、14歳のムスメ。

ムスメの皿には、黄身だけになった目玉焼きがあります。

白身をブロックくずしのように食べ進み、ほぼ生のままぷっくりした黄身をくずさないよう細心の注意を払ってさらに黄身下までナイフをそっとさしこみ丹念にこそいで食べた後の、黄色い盛り上がり。

目玉焼きに目がないムスメは毎度こうやって大好物のクライマックスを迎えるんです。ぷっくら黄身の上層にさっとナイフをいれ、黄色いドロリンをまず皿にこぼす。

いちどなど、(さあいよいよ)という間隙(かんげき)をついてオトウトがちょっかいだし、ぷっつくらへ横からナイフをすべらせたのでさあ大変、誇張でなく刃傷沙汰になりそうな激しさできょうだいげんかとなりました。

12歳のムスコは目玉焼きを平凡に、白身と黄身適宜に食べすすみます。

さてムスメは黄色いドロリンが皿に広がったところで、表面に黄身が少々残ったなりの白身の「台」をまず賞味するんですね。

下面が油でカリカリに焼けた、もっともおいしい個所。

しかるのちにいよいよ、さきほど身を乗り出して所望したパンを千切っては黄色いソースを、皿がぴかぴかになるまでぬぐっていきます。そのシヤワセそうなことといったら。

パンは、バゲットです。

卵料理の中で目玉焼きに限って、食べ方をああだこうだすると思いません?

ホラ、映画『家族ゲーム』で、伊丹十三演じる父親の日々のたのしみという、目玉焼きの半熟の黄身にじかに口つけてチューチュー吸うシーンがありました。

「目玉焼きの正しい食べ方」というエッセイが、後に映画監督になっていくこの大俳優の著作『女たちよ!』のなかに収められているもよう。

「アメリカでは目玉焼きの黄身を一種のソースととらえ白身とまずぐちゃぐちゃに混ぜてから食べる」
という文章を、出展は失念しましたが読んだことあるんですが、(まさかァ)と、その時は気にも留めませんでしたね。

ところが後にアメリカ旅行し、朝ごはんにホテル近くのショッピングモールにあるファミリーレストランに入って瞠目しました。

アメリカ人の親子連れが目玉焼き付きブレックファストセットをとり、半熟を選んだ父と小学生くらいの息子が当然のごとく半熟目玉焼きをぐちゃぐちゃにしていた。

ビビンバを丹念にまぜまぜする韓国もまた目玉焼きのこの食べ方が採用されていてしかるべきのような気もします。

糸井重里「ほぼ日刊イトイ新聞」の南伸坊との対談でも目玉焼きの食べ方に言及していましたが、
「白身を黄身に浸して食べる」
というのを奨励なさってました。

目玉焼きひとつにもお国柄って出るもンですネ。

目玉焼きに何かける? っテのも永遠の話題です。

先の南伸坊さまは、
「しょうゆ、ないしはソース」

ワタシは、子どものころは食パントーストを合いの手に塩で食べるのが大・大・大好きでした。それにハムエッグ(こちらは塩かけず)、好きだったナァ・・

今、バゲットを合いの手にしてますと、バゲット自体に塩があるせいか、目玉焼きはプレーンが一番ヨロシイようです。


P1000567.JPG
小春日和の週末です。セーヌ河岸のこのあたりは夏前まで車専用道でしたが感じのいい散歩道になりました。

前菜は、鶏出汁スープ(昨日のプロポという雌鶏一羽入りポトフ風の残りです)
主菜は、プロポの残り肉(雌鶏の出汁の出来った肉)と同じく煮たじゃがいものトマトソースがけチーズ焼き、いんげん塩茹で



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